車を擦ってしまったときのあの「ガリッ」という音…心臓が止まるような思いをしたことありませんか?
私は先日、駐車場の鉄柱に愛車をこすってしまい、「やってしもうた…」としばらく立ち直れませんでした。
「これは修理か…?」と覚悟しながらも、試しにコンパウンドで磨いてみたところ、傷がみるみる消えていったんです。
そのときの感動と安心感は今でも忘れることなく鮮明に覚えています。
この記事では、実際の体験談をもとに「修理に出さなくてもキレイになる方法」と「傷の見極め方」「正しいケアのやり方」「予防法」まで丁寧に解説しています。
自分でできるかも?と思った方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
車を擦ってしまった!まず最初にすべきこと
パニックにならずに落ち着いて確認する
車を運転していて一番ショックなのが、擦ってしまったときではないでしょうか。
音が「ガリッ…」とした瞬間、「あっ、やってしまった…!」と血の気が引きますよね。でも、まずは深呼吸して落ち着くことが大事です。
焦って判断を間違えると、さらに傷が広がったり、大切な情報を見落とすかもしれません。
どんな傷なのか?3つのタイプを見分けよう
擦った傷といっても、実は大きく3つの種類に分けられます。
傷の種類 | 状態 | 対処方法 |
---|---|---|
表面の汚れ(こすり跡) | ワックスやタイヤの跡など | 洗車やコンパウンドでOK |
軽い引っかき傷 | 表面に白っぽい線があるが凹みなし | コンパウンドで改善可 |
深い傷(塗装まで達してる) | 塗装が剥がれ下地や金属が見える | 修理・再塗装が必要 |
まずは自分の車の傷がどのタイプか、太陽光やスマホライトを使ってじっくり観察してみましょう。
凹みはない?光の角度でよくチェック!
傷だけでなく、凹みがあるかも大事なポイントです。
見る角度によっては目立たない凹みもあります。車の側面に光を当てながら斜めから見ると、凹みがわかりやすくなります。凹みがなければ、コンパウンドだけで十分対応できるケースが多いです。
他の車にぶつけてないかも確認!
擦った場所が「鉄柱」や「壁」であれば自分の車だけの問題ですが、万が一他の車に接触していたら、それは事故扱いになります。
逃げずにその場で確認し、必要であれば警察や保険会社に連絡しましょう。自己判断で済ませてしまうと、後々トラブルになる場合もあります。
写真を撮っておくのがおすすめな理由
傷を見つけたら、必ずスマホで写真を撮っておきましょう。
光の当たり方でどの程度の傷か記録しておけば、後から比較しやすいですし、万が一修理をお願いする場合にも役立ちます。また、自分で補修した後の「ビフォーアフター」を見ることで、気持ちの切り替えにもなりますよ。
車の擦り傷をコンパウンドで直す方法|私が実際にやった流れ
駐車場の鉄柱に擦ってしまったときの状況
先日のことです。いつも使っている立体駐車場で、ちょっと気を抜いた瞬間、左前のバンパーあたりを「ガリッ」とやってしまいました。
確認すると、鉄柱にほんの少しだけこすってしまっていたのです。
もうその瞬間、「うわああ、やってしもうたー!」と頭の中が真っ白に…。
心臓バクバク…車を降りて見たら傷が!
車を降りて恐る恐る見てみると、白っぽい線と黄色っぽい線が数本、バンパーにできていました。ただ、よく見ると塗装までは剥がれていなさそう。
凹みもなし。
「修理に出さず何とかならないかしら~?」
って頭で考えてみました。
「これはもしかして…コンパウンドでなんとかなるかも?」と思い直しました。
とはいえ、正直めちゃくちゃ落ち込みました。
「修理かも…」と思いながらもコンパウンドを試す
帰宅してすぐにカー用品コーナーで以前購入した「コンパウンドセット(粗目〜仕上げ用まで)」を取り出しました。
柔らかいクロスに少量のコンパウンドを取って、傷の部分をくるくると優しく磨いてみると…
あれ?白い線が薄くなってる!
さらに続けて丁寧に磨くと、なんと傷がほとんど目立たなくなっていたんです!
驚くほどキレイになった!傷の深さがポイント
もちろん完全に消えたわけではありません。でも、普通に見る分にはほとんどわからないレベルにまで回復しました。
やはり塗装の中まで達していない浅い傷だったことが幸いでした。
今回の件で、「傷の深さによっては、修理に出さなくても自分でなんとかできるんだな」と実感しました。
安心感と達成感でテンション回復!
それまでズーンと落ち込んでいた気持ちが、一気に晴れやかに。
「なんとかなった!」「お金も時間も節約できた!」という安心感と、自分で解決できたことへのちょっとした達成感がありました。
同じような経験をした方には、ぜひこの方法を伝えたい!という思いで、この記事を書いています。
コンパウンドでの傷消し方法【完全ガイド】
コンパウンドって何?種類と選び方
「コンパウンド」とは、簡単に言うと“傷を削って滑らかにする磨き粉”のことです。
クレンザーのようなもので、細かい粒子が塗装の表面を少しずつ削りながら整えてくれます。カー用品店やホームセンター、ネット通販でも簡単に手に入ります。
コンパウンドにはいくつかの種類があります。
種類 | 粒度 | 用途 |
---|---|---|
粗目 | 大きい | 深めの傷やくすみを消す |
中目 | 普通 | 軽い擦り傷に |
極細目・仕上げ用 | 小さい | 最終仕上げ・ツヤ出し用 |
初心者には「3種類セット」がおすすめ。順番に使えば失敗しにくく、磨きすぎも防げます。
用意する道具(タオル・クロス・スポンジ)
傷消しに必要な道具は以下の通りです。
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コンパウンド(できれば3種類)
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マイクロファイバークロスまたは柔らかい布
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スポンジ(使い捨てOK)
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洗車用バケツと水(事前の洗車が重要)
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保護用ワックスやコーティング剤(仕上げに)
100均でもそろえられるので、初期投資は少なくて済みます。
実際の磨き方と注意点(優しく、円を描くように)
傷消しの手順はシンプルですが、ポイントを押さえるとより効果的です。
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傷のある部分を洗車し、汚れを完全に落とす
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クロスまたはスポンジにコンパウンドを少量つける
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円を描くように、力を入れすぎず優しく磨く
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乾いた柔らかい布で拭き取る
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必要に応じて中目→仕上げ用へとステップアップ
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最後にワックスやコーティングで保護する
【注意!】力を入れすぎると逆に塗装を痛めてしまいます。力加減は「スマホ画面を拭くくらいのやさしさ」をイメージしてください。
深い傷には使えない?限界も知っておこう
コンパウンドで消せるのは、あくまで“浅い傷”や“塗装表面のこすり跡”まで。
下地が見えているような深い傷、または金属部分が露出している場合は、DIYでの補修は難しくなります。その場合は、無理せずプロに依頼しましょう。
判断基準としては、「爪を立てて引っかかるかどうか」。引っかからないレベルの傷なら、コンパウンドで対応可能です。
修理に出すべきか?セルフケアで十分か?判断の基準
塗装が剥げてるかどうかで変わる対処法
擦り傷の程度によって、修理に出すべきか、コンパウンドなどで自分でケアできるかが変わります。
最も大きな判断ポイントは「塗装が剥げているかどうか」。
表面だけのスリキズなら、コンパウンドで十分対応できますが、塗装が剥がれて下地が見えていたり、金属が露出しているような場合は、錆びや劣化の原因になるので修理が必要です。
また、深い傷をそのまま放置すると、そこから水が入り込んで塗装のはがれが広がってしまうこともあるので要注意です。
凹み・ひび割れがあるなら迷わず修理へ
見た目はそれほど傷がないように見えても、凹みや小さなひび割れがあると話は別です。
ドアやバンパーなどが変形していると、内部のパーツにも影響があるかもしれません。見た目を修復できても、構造的に弱くなってしまっている場合もあるため、「凹み・ひび」が確認できたら早めにプロの修理を検討しましょう。
DIYのリスクと失敗例も知っておこう
自分で修復をする場合、知識がないまま適当にやってしまうと逆効果になることもあります。よくある失敗例としては、
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力を入れすぎて塗装まで削ってしまった
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違う種類のコンパウンドを使って傷が悪化した
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傷のある部分に汚れが残ったまま磨いて逆にキズが増えた
などがあります。特に深い傷に対してコンパウンドを使い続けると、逆に塗装を痛めてしまうので注意が必要です。
見た目を気にする人・気にしない人の違い
これは性格や価値観の違いにもよります。
「多少のキズは気にしない」という方ならDIYでも十分満足できるかもしれません。一方で「中古で売るときの査定額が気になる」「いつでもピカピカの車に乗りたい」という方は、プロの手を借りた方が安心できるでしょう。自分の目的と求める仕上がりに応じて判断するのがベストです。
プロに頼む場合の費用相場と期間の目安
もし修理に出す場合、どのくらいの費用と時間がかかるのでしょうか?
一例として、一般的なキズ修理の相場をまとめました。
傷の種類 | 修理費用の目安 | 修理期間の目安 |
---|---|---|
小さな擦り傷(表面のみ) | 約5,000〜15,000円 | 即日〜1日程度 |
塗装が剥げた傷(中程度) | 約15,000〜30,000円 | 1〜3日程度 |
凹み+塗装の補修あり | 約30,000円〜 | 3日〜1週間程度 |
ディーラーよりも街の板金屋さんの方が安いことも多いので、見積もりを複数とるのもおすすめです。
注意!やってはいけない補修の落とし穴
1. 汚れたままコンパウンドを使う
「時間がないから」といって、洗車をせずにコンパウンドで磨くのは絶対NGです。
傷の上に砂やホコリが残った状態でこすると、ヤスリのように塗装をさらに削ってしまい、かえって傷が広がる原因に…。
補修前は必ずしっかり洗車し、柔らかいクロスで水気をふき取ってから始めましょう。
2. 力を入れすぎて磨く
「強くこすった方が早くキレイになる」と思って、ゴシゴシ力を入れて磨いていませんか?
これは初心者がよくやってしまう落とし穴です。
コンパウンドは“塗装を少しずつ削って整える”ものなので、力を入れすぎると必要以上に削ってしまい、塗装の下地が見えてしまうこともあります。
優しく“スマホの画面を拭く”ような力加減を意識しましょう。
3. 傷の種類を見誤って対処する
深い傷なのにコンパウンドだけでなんとかしようとするのも要注意です。
塗装が剥がれていたり、金属が見えていたりするような傷は、DIYでの補修では限界があります。
無理にこすると広がったり、最悪の場合はサビが発生してしまうことも…。
「爪が引っかかるかどうか」で浅いか深いかを判断し、深い傷は迷わずプロに依頼しましょう。
4. 適当に買ったコンパウンドを使う
カー用品店で「これでいいや」と選んだコンパウンドが、実は“ボディ用じゃなかった”…というケースもあります。
ヘッドライト専用や金属専用など、用途によって粒度や成分が異なるため、間違ったものを使うと逆にボディを傷めることに。
必ず「自動車の外装・塗装面用」と記載のあるものを選びましょう。
5. 仕上げにワックスやコーティングを忘れる
磨き終わった直後はツヤが出て満足しがちですが、そのままにしておくと削った塗装面がむき出し状態で、再び傷が付きやすくなってしまいます。
必ず最後にワックスやコーティング剤で保護してあげることが、仕上がりを長持ちさせるコツです。
特に雨の多い時期や屋外駐車の車には必須です。
いざというときのために…車の傷予防5つのポイント
狭い場所ではサイドミラーをたたむクセを
駐車場や狭い道を通るとき、うっかりサイドミラーを壁や鉄柱にぶつけてしまうことがありますよね。
そんなときにおすすめなのが、「サイドミラーはこまめにたたむクセをつけること」です。特に立体駐車場や商業施設の駐車スペースでは、ミラーが出っ張っているとぶつけやすいので注意が必要です。習慣化すれば、事故のリスクを大きく減らせます。
バック駐車時は障害物センサーを活用
最近の車には、バック時に「ピーピー」と音で教えてくれる障害物センサーが搭載されていることが多いですよね。
これ、正直うるさいと思ってオフにしている方も多いですが、実はとっても便利な機能なんです。擦ってから後悔するくらいなら、センサーに頼ってでも丁寧に駐車したほうが安心です!
さらに、バックカメラや360度モニターがある車なら、画面をしっかり確認しながら操作することで、狭いスペースでも安全に停められます。
車幅感覚を養うための練習法
運転初心者や、慣れない車に乗り換えたばかりの方は、「車幅感覚」がつかめていないことが原因で擦ることが多いです。そんなときは、安全な場所(広い駐車場など)で「車体の端がどこにあるのか」を体感する練習をしてみましょう。
たとえば、左右の輪止めやコーンの近くに止めてみて、どれくらいスペースが空いているのかを確認するだけでも、感覚がつかめてきます。何度か練習すれば、狭い道も自信を持って運転できるようになりますよ。
洗車のときもキズのチェック習慣を
定期的に洗車をすることで、傷や汚れを早期に発見できるようになります。「なんかここ光の反射がおかしいな…」と思ったら、傷ができかけている可能性も。早めに対応すれば、コンパウンドで簡単に消せる場合も多いです。
また、洗車は塗装を守る意味でも大切です。砂ぼこりや花粉がこびりついていると、それ自体が細かい擦り傷の原因になります。柔らかいスポンジで優しく洗ってあげるのがコツです。
小傷用に「お守りコンパウンド」を車内に常備
意外と便利なのが、小さなコンパウンドとクロスを車に常備しておくことです。軽い擦り跡がついたとき、その場でちょっと磨くだけで、目立たなくできることもあります。100円ショップやカー用品店で売っている携帯用サイズでもOK。
「いざというときのお守り」として、グローブボックスに入れておくと安心感が違います。自分でちょっと磨くだけで気持ちもスッキリするし、車への愛着も増しますよ!
まとめ
今回は、車を駐車中に擦ってしまったときの対処法として「修理に出す前にできる、自分での傷ケア方法」について、実体験を交えながらご紹介しました。
- 擦った直後は、まず落ち着いて傷の状態を確認
- 表面だけの浅い傷ならコンパウンドで驚くほどきれいに
- 修理が必要かどうかは、塗装の剥げや凹みの有無が判断基準
- セルフケアでも十分きれいにできるケースが多い
- 傷を未然に防ぐための予防習慣も大切
車に乗っている限り、どれだけ注意していても「うっかり」は起こり得ます。でも、正しい知識があれば、修理に出す前に自分でできることもたくさんあります。落ち込むだけじゃなく、まずは試してみることが大切です。
この記事が、「やってしもうた…」という方の心の支えと参考になれば幸いです。
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